高専カンファレンス in 北海道 2019 で発表しました #kosenconf131hokkaido

2019年8月17日に開催された、「高専カンファレンス in 北海道 2019」にて発表を行ないました。

イベントはこちら。

参加者としてのまとめは、下記を参照ください。

タイトル: 20年前の私へ – 普通のエンジニアを楽しんで生きる

イベントのページを見た時に、「高専を卒業して(およそ)20年かぁ。」と思いながらこのタイトルを思いついたので、そのまま勢いで登壇者として応募しました。

ということで、今回のこの資料と発表に関するテーマと思い、個人的に心がけたポイントなどを、つらつらと書いていきたいと思います。

テーマと思い

テーマは、およそ20年間の「私」の歩みを振り返ることで、「普通のエンジニア」としての道があることを見せること、です。

ここでいう「普通」は「特別ではない」という意味を込めたものです。

一般的に若者向けのキャリア話というと、
「若いうちから特別な結果を残している」とか、
「苦労した結果、大きな飛躍を遂げた」とか、
そういう話が多くあるかなぁ、と思います。

つまり「大きな成果」が伴ったものになりやすいかなぁ、と。
これは、そういう内容が世間受けも良いし、目立ちやすい、物語としてもわかりやすい、ので、まぁ、仕方ない面も多いと思います。

とはいえ、自分が「特別だ」と感じることはなかなかに難しいのではないかなぁ、と思います。
先ほど挙げた例にしても、当人にとっては「普通」と思っていることも多いはずですし、特に「苦労している」ときには安易に肯定的にはなれないかな、と。

学生であればなおさら、「特別になりたい自分」と「特別でない自分」との間で悩むことも多いと思います。

つまり、自分にとって「普通」の状態の時にいかに成果を出し、「普通」を少しずつでも高めながら進んでいけるか、というのは、多くの人にとって重要なことじゃないかな、と考えました。

なので、「普通」のエンジニアとして「普通」の成果を達成していくことでも、ある程度価値を高められ、周囲に認めてもらえる、という事例を知って欲しいと思いました。

そして、それに気づき加速できたのはどういう行動・アウトプットがあったのか、という具体的なところも参考にして欲しいと考えました。

これを、今回の資料の核として、あーでもない、こーでもない、と色々と頭を捻りながらスライドを作成していきました。

スライド作成と発表のポイント

今回この発表に取り組む上で、何点か意識していたポイントがあります。

  • 思いと情熱を伝える
  • 次の行動に繋げてもらう

今回はエバンジェリスト・アドボケイトの方々を間近にみて感じたことや「プレゼン」として学んだことを多少なりとも意識して取り組んでいます。

思いと情熱を伝える

まずは、米Microsoftのクラウド・アドボケイトである寺田佳央さん (@yoshioterada) 。

2018年にも機会がありましたが、2019年7月29日のイベントでもお話を聞かせていただき、やっぱり凄い人だ、と肌で感じました。

きっと寺田さんご本人は自身のことを「普通」と捉えていて、その上でどこに重点を置いて頑張るか、というのを考え抜いて、そして実行されてきた方なんだなぁ、というのをお話を伺うとすごく感じます。

そして、技術に対する愛情が深く、それを表現する力(表現したい思い)が抜群に強い方だ、というのも感じます。

今回の発表の中では、こういった部分に少しでも近づけるように、という気持ちを持って取り組みました。

具体的には、「自分の軸」というのを真剣に考えて、それと向き合った資料にしていく、ということを大切にしました。

自分にとっての「普通」を目線を高すぎず低すぎずに伝えられる、自分の大好きな「技術」がなぜ好きでいられるかを伝える、ということを、常に念頭に置いた形で資料作成を行ないました。
用語がブレないように、話題の幅が広がりすぎないように、声を出した時に「自分の言葉」になっているように、というのを繰り返し確認していきました。

次の行動に繋げてもらう

カンファレンス直前の2019年8月8日に日本マイクロソフト株式会社のエバンジェリスト 西脇資哲さん (@waki) の「新エバンジェリスト養成講座」に参加したのもあり、直接伺ったこと、書籍に書いてあったこと、を(できる範囲で)意識して取り組みました。

その中でも特に今回意識をしたのは「どうやって聴いた人に行動してもらうか考えること」と、「スライドのシンメトリー(対称性)を意識した構成にすること」でした。(スライドの構成については、次の節で。)

今回の「行動」の定義は、「このプレゼンをきっかけに、まず何かアウトプットしてもらえること。」としました。

そこで、「まず前提抜きにやりやすいもの」、「比較的気軽にできるもの」、「ちょっと頑張るもの」と言う段階でアウトプットできるように提示していく、というのを考えました。

  • 前提抜き: 本題とは関係ないツイートを促す(スプレッド・イーグル)
    • 発表の最初の方で「口頭」だけで促す形。まず「言われてやる」という流れで、ツイートそのものへの行動のパスを作るイメージ。
  • 比較的気軽に: 話を聞いた上で「アウトプットとしてのツイート」
    • 上記でツイートへのパスを作った前提で、資料の中での私の意識の変遷を示し「アウトプットすること」への意識づけを行なう。
  • ちょっと頑張る: 定期テスト、イベントへの参加促し
    • 発表の終盤で「具体的なアウトプット」の提示。運営に関わっている「PHPカンファレンス北海道 2019」の宣伝や、「基礎(根っこ)が重要」というまとめから「定期テスト」という学生にとっての重要なアウトプットへの意識づけへの流れを提示していく。

ツイートについては、もともと多くの参加者がやっていたのですが、最初の「前提抜き」のところは思った以上にみなさんにツイートしてもらえたので、だいぶ嬉しいです。

ちょっと頑張るの方では、実際にPHPカンファレンスへの参加もしてもらえて(懇親会で直接報告もしてもらえた)、本当に感謝しています。
それ以外にも何人もの人が参加ブログを書いていて、このイベントを通してのアウトプットへの流れというものがうまく働いていたように思います。

定期テストについては、「アウトプット」という意識を持って是非みなさんに頑張って欲しいです。(笑)
大人だって会社の評価もありますし、資格試験も同じ意識に切り替えていかないといけないですね。

スライドの作り方

上にも書いた様に、西脇さんの講座を受けて「スライドのシンメトリー(対称性)を意識した構成」というのを改めて強く意識しました。
「最初に提示したこと」を「最後(まとめ)にも提示する」という、流れの対称性を意識する、というところです。

西脇さん曰く「そうすると、聴く側がまとまったように感じてくれる」という感じでおっしゃっていましたが、意識して作ってみると、結果として作る側が「そう受け取れる様な構成にまとめている」ということに気づきました。

こういう細かな提示の仕方も、登壇者としてこれからも見習っていきたい点ですね。

さて、今回私が意識した対称性は「今回伝えたいこと(伝えたこと)」と「技術って楽しい!!」というスライドです。
これを本編の最初と最後に出すことで、「これが軸となる」というのを作る時点で自覚的にスライド作成できるようになりました。

また、全体の構成として「デザインの4原則」というのも心がけています。
(完全とはいかないですが。。。)

これは「近接」、「整列」、「反復」、「コントラスト」、というものです。
詳しくは「ノンデザイナーズ・デザインブック」を是非読んでください。

発表のしかた

そういったことを考えつつ資料を作成していったのですが、最初に出来上がったのがカンファレンスの二日前でして。
一旦通して発表練習したんですが、余裕で1時間を超えてしまったので、「だいぶやりすぎたな」という感じでした。(笑)

そういうわけで、スライド自体を削ったり、スライド上の情報量を落としていって、なんとか30分とちょっと、、くらいまではいきました。
それでもちょっと早口(自分のナチュラルな速度の1.2倍程度)ぐらいの発表だったので、個人的にはだいぶ詰め込んだなぁ、という感想でした。
しかし、ツイートを見ていると「聴きやすい」「わかりやすい」という風に言ってもらえたので、自覚とは別にして「ここまでは詰められる」という指標にはなったかなぁ、と思います。

あと、発表自体も西脇さんの話にあったなかの「ブリッジを入れる」というのを、意識しました。
これは、スライドをめくって「はい」とか「では」といった言葉で始めるのではなく、次のスライドの導入を話しながらめくる、というスキルです。

もちろん、まだまだなんですが、それでも良い評価に繋がったのもこういう意識があったからかな、と思います。

個人としては、この内容を40分で話すと自分にとってのちょうどいい間を作れるかなぁ、と思います。

スライドのデザイン(レイアウト)

レイアウトのデザインは自分に無いスキルなのですが、無いながらに頑張りました。(スライドテンプレートを作るだけで、2〜3日費やしてます。)

配色は(個人の好みで)青系にしたかったのですが、途中に自分の所属企業のページのスクリーンショットを挟むので、そこで違和感が出ないように自社ページのテーマカラーをモチーフとしました。

また、カンファレンスなので「キービジュアル」的なものを入れたいなぁと思いました。
こちらは、カンファレンスのオフィシャルイメージにあった五角形が印象的だったので、それをモチーフとして配置しました。

こちらも褒めてもらえてうれしいです。

ネタ

発表をする人たちはおそらくみんな、場を和ます「ネタ」を発表に入れたくなると思います。
これがハマると自分が喋りやすくなるのもありますし、聴く側もリラックスして聴きやすくなる、という良い効果が期待できます。

だいたいは「序盤の話し始め」〜「自己紹介」〜「本題手前」、あたりに意識して入れていくことになります。

序盤(タイトルスライド時点)では、「それまでの発表」をネタとしてまず流れをそのまま繋げる、ということを意識します。その日の話を聴きながら、直前までアドリブで考えます。

今回は「アイマス」を使いましたが、これはそれまでの発表で完全にその流れになっていたので躊躇なく入れていきました。初期の頃のネタではありましたが、自分も経験あったのでスムーズに入れられたのはラッキーでしたね。

自己紹介では、自分の好きなことをネタとして入れていきます。これをやることで、発表の「型」のようなものが自分の中にできてきます。
私はフィギュアスケートが好きなので「スプレッド・イーグル」を必ず入れていますが、今回は(ツイートしてねと言ったとはいえ)想像以上にツイートしてもらっていて嬉しかったです。

そして、本題手前に「高専ネタ」として自分の出身である「電波高専」をネタとしました。(日本三大電波高専)

しかし、これが正直大誤算でした。(笑)

これは、同世代の高専出身者ならいわゆるテッパンネタなんですが、想像以上に反応が得られずに、いらないテンパりをしてしまいましたね。。。

いま落ち着いて考えると、年代の違いが相当に大きいですよね。だいぶ前に、すべての電波高専が統合されて名前が無くなってしまったので、現役世代だと電波高専を知らない、という人が多かったように思います。
自分で「20年」といっているので、高専の在籍期間で言えば単純に4世代は違うわけで、このギャップをきちんと捕らえられていなかったミスでした。

これが現実

まとめ

長くなってしまいましたが、真摯に自分を振り返り、それをまとめて発表する、という非常に良い経験をすることができました。

若い人たちの反応・空気を感じられたので、私のやったこと・やってきたことも何か糧となったかなぁ、と思います。
もちろん、まだまだ「普通のエンジニア」として「技術を楽しんで」いきたいと思います!!

以下、ちょっとだけツイートをピックアップさせてもらいます。

ありがとうございます!非常勤とかの機会あれば、やってみたいですね。
弊社ではいつでも募集しております。(迫真

他にも同様のツイート頂いて、大変ありがたいですね。
テーマとして掲げた「思い」を少しでも伝えられたのかなぁ、と。

今後もこういった内容についても、機会があればどんどん伝えていきたいですね。

以上、長文へのお付き合いありがとうございました。

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